ナチュラリスト講座 奥入瀬フィールドミュージアム・コラム

ナチュラリスト講座

奥入瀬は,勾配ゆるやかにして純度の高い自然を満喫できる,まさに天然の野外博物館。
ここでは、登る・走る・ウォーキングするといった,一般的なアウトドア・アクティビティとは一線を画した 「あるく・たたずむ・うずくまる」が基本スタイル。
立ちどまるからこそ見えてくる,森羅万象のかずかず。
足もとのコケから頭上の鳥たちまで,奥入瀬の「作品」をゆっくり・じっくり・たっぷりと楽しみましょう。
自然のことについてはあんまり詳しくないけれど,できればもっと深く楽しむためのアドバイスがほしい。
ただ見流すだけではない,ちょっとした「自然の見方」を身につけるためのヒントが,もう少しほしい。そんなあなたのためのコラムです。
奥入瀬の自然の「しくみ」と「なりたち」を,いろいろなエピソードを通し,わかりやすく紹介していきます。

ナチュラリスト講座 講座一覧

2021・08・26

#39 骸(むくろ)の観察―自然界における死生観を養う

実際に目にする1頭のカモシカの死が放つその「存在感」ときたらどうでしょう。死体は、死んでなおその「存在」を語るのです。大きな死体のまわりに、小さな無数の命が蠢(うごめ)いている。それが「生態系」というものの基本です。自然を見る・讃えるということには、そういう実態をきちんと理解するということも当然含まれているはずなのです。
2021・08・12

#38 ハイタカのペアによる天空の華麗なダンス

真夏の空で二羽のハイタカがダンスをしていました。下を飛んでいたメスがいきなり急上昇、オスの上にあがり、そこから反転して急降下しました。その際、尾羽と両翼を大きく広げ、鷹斑と呼ばれる羽の紋様を強く相手に誇示しているようでした。対するオスも、そのメスの動きに応えるように、尾羽と両翼を大きく開いています。
2021・06・28

#35 蜂塚を知っていますか

奥入瀬渓流で転飼(てんし)を行っていた養蜂家が、ハチたちの霊を弔うために建立した「蜂塚」。十和田における養蜂には歴史があり、既に100年近くも奥入瀬を訪れている養蜂家もあります。もともとは岐阜の養蜂家が転飼のため北海道に渡る途中、「蜂休め」のため偶然に奥入瀬へ立ち寄ったことから始まったと伝えられています。

ナチュラリスト講座

奥入瀬の自然の「しくみ」と「なりたち」を,さまざまなエピソードで解説する『ナチュラリスト講座』

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エコツーリズム講座

奥入瀬を「天然の野外博物館」と見る,新しい観光スタイルについて考える『エコツーリズム講座』

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リスクマネジメント講座

奥入瀬散策において想定される,さまざまな危険についての対処法を学ぶ『リスクマネジメント講座』

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