ナチュラリスト講座 奥入瀬フィールドミュージアム・コラム

ナチュラリスト講座

奥入瀬は,勾配ゆるやかにして純度の高い自然を満喫できる,まさに天然の野外博物館。
ここでは、登る・走る・ウォーキングするといった,一般的なアウトドア・アクティビティとは一線を画した 「あるく・たたずむ・うずくまる」が基本スタイル。
立ちどまるからこそ見えてくる,森羅万象のかずかず。
足もとのコケから頭上の鳥たちまで,奥入瀬の「作品」をゆっくり・じっくり・たっぷりと楽しみましょう。
自然のことについてはあんまり詳しくないけれど,できればもっと深く楽しむためのアドバイスがほしい。
ただ見流すだけではない,ちょっとした「自然の見方」を身につけるためのヒントが,もう少しほしい。そんなあなたのためのコラムです。
奥入瀬の自然の「しくみ」と「なりたち」を,いろいろなエピソードを通し,わかりやすく紹介していきます。

ナチュラリスト講座 講座一覧

2024・05・05

#86 たまごのゆりかご

春の奥入瀬の水辺はカエルたちの産卵ピーク。透明なゼラチン質の卵塊は、陽の光があたるときらきらと輝きます。カエルの卵なんて、ぶよぶよして、目玉模様で気持ワルイ。そんなふうに顔をしかめる方もいらっしゃいますけれど、なかなかきれいなものに見えることもあれば、アップで観賞すると少々グロテスクな現代アートっぽくなるものもあります。見つけたらちょっと観賞してみましょう。

2024・03・15

#85 不思議な名を持つ麗しき渓流のカモ(その二)

シノリガモの漢字名である「晨鴨」。字としては「シン(ジン)」としか読めない「晨鴨」の呼称は、いったいどこから来たものなのでしょう。古来「しのりがも」と呼ばれていた海ガモに、中国語名の「晨鴨」を単に当てはめただけのこと、という可能性はおおいにありそうです。ですが「しのり」という言葉が日本語に見当たらないのであれば、転訛の可能性はないでしょうか。
2024・02・16

#84 不思議な名を持つ麗しき渓流のカモ(その一)

シノリガモ——ちょっと変わった名前です。そもそもシノリとは、いったいどういう意味なのでしょう。初めて聞く言葉です。さっそく、このカモの漢字名を調べてみました。すると「晨鴨」とあります。しかし「晨」という字の読み方は「シン」「ジン」もしくは「あした」であり、漢和辞典等にも、特に「しのり」と読ませる用例は見当たりませんでした。そもそも「しのり」って、どういう意味なのでしょうか。
2024・01・15

#83 八甲田と十和田の火山エピソード(その二)

十和田火山の活動は、◆先カルデラ期(約22万年〜6万年前)◆カルデラ形成期(約6万年~1万5千年前)◆後カルデラ期(約1万5千年前〜現在)の三つの活動期に区分されています。1万5千年前のカルデラ形成期の噴火によって、十和田カルデラの大部分が形成されました。この時の噴火は十和田火山史上最大規模の噴火とされ、火砕流は八戸にまで流れ下りました。
2023・11・14

#81 七六万年前への時間旅行

現在の「田代平湿原」にあたる八甲田カルデラが、約76万年前に噴出したとされるのが「八甲田第一期火砕流」です。その火山灰や軽石が、高温の状態でなかば溶けたまま堆積し、熱と自重によって圧縮され、固結してた生成された岩石。それが奥入瀬の地質の主たるものとなっています。これは「溶結凝灰岩」と呼ばれています。
2023・08・15

#78 トクサだってシダである 奥入瀬のシダ入門篇

初めのうちはどのシダを何度見ても、まったく同じようにしか見えませんでした。でものんびりつきあっていくうちに、ごくごく代表的なものに関してはそれぞれの顔つきがなんとなくかるようになってきました。そう、いきなり全員と友達になる必要はないし、できるはずもありません。まずは仲よくしてくれそうな相手からってことでOKなんです。

ナチュラリスト講座

奥入瀬の自然の「しくみ」と「なりたち」を,さまざまなエピソードで解説する『ナチュラリスト講座』

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エコツーリズム講座

奥入瀬を「天然の野外博物館」と見る,新しい観光スタイルについて考える『エコツーリズム講座』

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奥入瀬散策において想定される,さまざまな危険についての対処法を学ぶ『リスクマネジメント講座』

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