奥入瀬エコツーリズム講座

観光とは,読んで字のごとく「光を観る」行為です。「光」とは,その土地の魅力であり,特質であり,そして輝きです。
「見る」ではなく「観る」という字があてられているのも,対象をただ眺めるだけではなく,「観察する」という能動性を表しているためです。
これまで奥入瀬渓流や十和田湖が「売り」としてきたものは「景観の美しさ」でした。しかし優れた景色を誇る渓流や湖ならば,他所にもたくさんあります。
自然が素晴らしいのは,全国どこの観光地でも同じです。単に「眺めがきれい」というだけでは,その土地の特長をアピールすることにはなりません。
「景観美を讃えるだけ」だった従来の観光誘致から、地域の自然の「質」を語るプロモーションへの転換をはかること。奥入瀬・十和田湖観光に関わる誰もが,この地の「どこが」「どのように」魅力的なのかを,きちんと具体的にプレゼンテーションできるようになることを目標とするべきはないでしょうか。
この講座では,奥入瀬の新たな観光モデルを,渓流遊歩道そのものを天然の野外博物館とみなす「フィールドミュージアム構想」として提案し,奥入瀬におけるエコツーリズムの将来ビジョンとその課題について考えていきたいと思います。
「見流す」だけの観光地から,「観る」を味わう観光地へ。